新春のお慶びを申し上げます!

新春のお慶びを申し上げます!
新春のお慶びを申し上げます!

皆様、明けましておめでとうございます! 成瀬です。
謹んで、新年のお慶びを申し上げます。

皆さんはどのように新年を迎えられましたか? 晦日のお祭りの果てに寝不足の方も多いのではないですか?(笑)私はテレビが嫌いなので、紅白歌合戦もゆく年くる年も観ないで早々に休み、今朝はこれから新年のミサに参加して参ります。病で遠出ができないので、実家(といっても1時間弱の距離ですが)にも今年は行かず、なんとか頑張って四谷までの10数分の移動が精一杯。クリスマス、そして元旦に教会に行くのが、せめてもの私の普段の「償い」でもあり、「願い」と「感謝」でもあります。一年の計は元旦にあり、ですからね。

ところで、ちょっとした蘊蓄をひとつ。皆さんは「元旦」と「元日」の違いをご存知ですか? 「元日」はもちろん1月1日のこと。では「元旦」は? 元旦は、元日の「日」の下に「_」がありますね。これは初日の出が昇る太平洋の水平線を示しています。つまり、「元旦」は「元日」の朝のことになります。そんなことはご存知かもしれませんね。失礼いたしました。

正月の詩、と言えば短歌や俳句かもしれませんね。今朝も天皇、皇后両陛下の短歌が発表されていますが、ここでは先達の功をお借りしたいと思います。

短歌や俳句に欠かせないのが季語。正月の季語を花で探せば、餅、という人もいます。餅がなぜ花?と思われるでしょうが、句の世界で花に飾りの意味があるとすれば、正月の花の代表は鏡餅ではないか、というのです。玄関の間、または屋内のもっとも大切な場所に、裏白、ゆずり葉を敷き、葉付蜜柑を戴いて鎮座します。一説に鏡餅のモチは望月のモチともいいます。そして色は雪白。ということは、一つに月・雪・花を兼ねていることになります。これを花の中の花と言わずに、なんと言いましょう。というわけです。

稲の花の結実である米粒の生命力を大きく形象化したもので、その極まったかたちが鏡餅、ということにもなりますね。また、鏡餅の鏡は古代の円形銅製神鏡から来ているといわれます。そのため、鏡餅は非常に神聖であり、粗略に扱ってはならないという禁忌が古くからあったようです。餅は米の生命力の神聖な象(かたどり)。これを食べて心身の養いとするだけでなく、粗末にして捨てると天罰が下るぞ、という言い伝えが残っています。

ひとつ、正月の餅を用いた歌をご紹介しましょう。元禄十(1697)年の『年中故事要言』に堀井次郎百首の元日の歌として、次の一首が挙げられています。

  今日よりはわれをもちひの増鏡(ますかがみ)うれしき影をうつしてぞ見ん

この歌では、餅=モチヒに用ひが掛けられ、自分が新年から重い役職に用いられた喜びを、鏡餅に託して述べられています。餅はめでたさの象徴でもあるのですね。

何気なく習慣的に飾り、扱ってきた鏡餅。これを機会にちょっと土着の古(いにしえ)を振り返りつつ、現代に残る習慣の意味深さに思いを馳せてみるのも一興かもしれませんね。

長くなりましたが、なによりめでたいお正月。
皆さん思い思いの過ごし方で楽しんで、かつ日本の美しき伝統に誇りを持って過ごされてみてはいかがでしょうか?

それでは、今年も引き続きFeel onを、そして成瀬功を宜しくお願い申し上げつつ、新年のご挨拶に代えさせていただきます。

2013年元旦
成瀬功拝